当研究所は、1984年に創設された日本で唯一の民間の看護学研究所です。
設立母体は特定医療法人健和会(東京都足立区)であり、開設以来、川島みどり(日本赤十字看護大学教授と兼任)を所長とし、常勤・非常勤スタッフ6名で活動しています。常に臨床に目を向け、実践に活かせる教育研修・調査・研究と幅広く取り組んでいます。
それはみさと健和病院の創設とともに始まった
地域に根付いた医療活動として様々な分野から評価を受けはじめていた柳原病院が、85床という活動の拠点をさらに拡大すべく埼玉県三郷市に256床の病院を創設したのは1983年のことでした。当時、教育婦長をしていた川島は、多くの看護集団の教育にたずさわる中で、自身の20年余りの臨床と基礎教育の経験を生かし全国に開かれた卒後研修プログラムを実施してはどうかという思いを強くしました。そして、レポート「教育婦長の夢のまた夢」に描いたのは、公開の卒後研修システムを持ちながら、現場の実践に根ざした研究を行う独立した看護学研究所を開設したいという構想でした。
看護学研究所が目ざすもの
当研究所は、設立当初から地域病院をフィールドにして、看護ケアの可能性と限界についての実証的研究をはじめ、看護の現場に生起する諸問題を明らかにし、解決策を検討するなど、看護実践に根ざした研究や教育を行なってきました。これからも看護の情報の発信基地として、また、全国に開かれた卒後研修や実証的研究をすすめ現場での困難や問題を解決する具体的な方策を、いち早く提供できるよう目ざしていきます。
研究所の歩みと成果
小さな小さな研究所は内外の多くの方々の支援を受けて23年目を迎えることができました。
詳しくは、これまでの研究所の歩みと成果を、『看護実践 経験知から創造へ』(2003年発行、看護の科学社)に編纂しましたのでご覧ください。
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